はじめに
ほとんどの家猫は水が苦手です。幸いなことに、猫はザラザラした舌を使って自分自身をとても上手にグルーミングしてくれます。中には一日の40〜50%もの時間を毛づくろいに費やす猫もいるほどです。しかし残念ながら、どうしてもお風呂に入れなければならない状況は訪れます。しかもそれは、注意深く行わないと飼い主が引っかき傷だらけになりかねない、なかなか大変な作業です。
基本的に猫にお風呂は必要ありませんが、どうしても洗わなければならないケースがあります。
お風呂が必要になるケース
活動量が多い猫:外で活発に動き回る猫は、自分のグルーミングだけでは追いつかないほど汚れてしまうことがあります。
有害な物質が付着した場合:エンジンオイルや塗料、燃料など、猫が舐めると危険な物質が体に付いてしまった場合は、すぐに洗い流す必要があります。
高齢の猫や病気の猫:体調が悪くて自分でグルーミングができない猫には、飼い主が手助けする必要があります。冷水が体に負担をかけるようなデリケートな猫には、ウォーターレスシャンプーという選択肢もあります。
長毛種の猫:被毛が長い猫は、短毛種に比べてより頻繁なケアが必要になります。
太りすぎの猫:体のすべての部分に舌が届かないため、飼い主がお風呂で補助してあげる必要があります。
準備するもの
お風呂に入れ始めてからバタバタしないように、必要なものはすべて手の届く場所にそろえておきましょう。
- 猫専用シャンプー(香料や添加物が少ないマイルドなもの)
- ブラシ(毛玉やもつれを事前にほぐすため)
- タオル1〜2枚
- 必要に応じて猫用コンディショナー
人間用のシャンプーやコンディショナーは絶対に使わないでください。pHの違いにより、猫の皮膚や被毛にダメージを与えてしまいます。
ステップ1:爪を切る
水に入れると猫は不安になって暴れることがあります。引っかかれるリスクを最小限にするため、お風呂の前に爪を切っておきましょう。お風呂の数時間前、できれば1〜2日前に済ませておくと、猫も落ち着いた状態でお風呂に臨めます。爪切りの後にご褒美のおやつをあげると、猫の気持ちもリラックスします。
ステップ2:ブラッシング
お風呂の前に必ずブラッシングをして、被毛のもつれや毛玉を取り除いておきましょう。濡れた状態のもつれは格段にほどきにくくなります。ブラッシングが好きな猫なら、浴室でもブラシを使って落ち着かせることができます。
ステップ3:シャンプーを用意する
動物病院やペットショップで猫専用のシャンプーを入手してください。使用前に必ず説明書を確認し、必要に応じて水で薄めて使います。
ステップ4:猫を疲れさせる
お風呂に入れる直前に猫を遊ばせて疲れさせるのが、意外と効果的なコツです。エネルギーを使い果たした猫は、お風呂でもおとなしくしてくれる可能性が高くなります。
ステップ5:お湯の温度と洗い方
お湯はぬるめの温度(人肌程度)に設定してください。猫を急にお湯に入れるのではなく、足元から少しずつ濡らしていきます。頭は最後にし、耳や目にお湯が入らないよう細心の注意を払いましょう。シャンプーは少量を手に取り、優しくマッサージするように洗います。すすぎは特に丁寧に行い、シャンプーが残らないようにしてください。
ステップ6:乾燥
お風呂が終わったらすぐにタオルで包み、優しく水分を拭き取ります。ドライヤーの音を怖がる猫も多いので、タオルドライだけで十分です。暖かい部屋で自然乾燥させるのが猫にとって最もストレスの少ない方法です。
まとめ
猫のお風呂は決して簡単な作業ではありませんが、適切な準備と手順を守れば、猫にも飼い主にもできるだけ負担の少ない形で行うことができます。焦らず、猫のペースに合わせて進めることが成功の鍵です。お風呂が終わったら、たくさんご褒美をあげてくださいね。
